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奇跡の朝
奇跡の朝
LES REVENANTS
2004年 フランス
監督:ロバン・カンピヨ
出演:ジェラルディン・ペラス、ジョナサン・ザッカイ
[:ふぅ〜ん:]

↑上のチラシのイメージを真に受けてはいけません。心地よい感動やハートウォーミングな内容を期待していたら、トンでもないったらないの。涙は一滴も出なかったし、私は恐かったです、これ。

どうしてこのタイトルにしたのだろう?
「朝」といえば「覚醒」。「覚醒」という言葉から連想するのは前向きでポジティブなイメージ。何かが始まるとか、新しい発見や意識の目覚め・芽生え・・ね。それは決して後ろ向きや退化への始まりや発見ではない方の覚醒をイメージするんだけど、私は。

ところが、この「朝」は“トンでもない朝がやって来た”ということだった。
冒頭からコレですよ、コレ→http://www.longride.jp/kiseki/(オフィシャル・サイト)
ホラー映画のゾンビのように、生きている人間を襲いこそしないものの、言動は尋常じゃないし、漂うムードはゾンビそのもの。このゾンビもどきの人々を使って監督は何を描きたかったのか?そして観客は何を感じ取ればいいのか?

この作品は移民、難民、人種問題を描いていると云う解説があるが、なるほど確かに蘇った人々の待遇や立場は移民や難民に対するそれと似ているかもしれないし、フランスやヨーロッパではそういった問題が根強く社会の根底に息づいているのは事実。劇中でも、人権等々について国連の難民条約に則った扱いを彼等に施すというストーリーになっている。でも個人的には、「自分と異質の存在」というだけで“蘇った人々”と“移民、難民、異なる人種の人々”を同列に考えるのはちょっと乱暴な気がするのだが。“人種の違う異国の人”を“一度死んで蘇った人間”に喩えてしまうのをシュールと云うのは、やっぱ違うでしょ。

それならば、どちらかというと私は近未来SF的なメッセージを感じた。「死んだ人間が生き返る」と云えば、死んだ本人または愛する者を失った人々が生きている間に伝えきれなかった思いを届けに蘇るというパターンが映画や小説では多く描かれている。それは無念の気持ちを何とか全うさせてあげたいという作者や観客、読み手の心情が大きく関わっているわけで、どちらかと云うとその方が感情移入しやすいし、安心して作品に身を委ねられる。

もしかして監督は、そういう今までのステレオタイプな「黄泉がえり」の解釈に対して、「もし死んだ人間が生き返ったとしたら、愛する人がもう一度蘇ったとしたら、本当にそれは幸せが還ってくることになるのだろうか」というアンチテーゼを投げかけたのではないかと思った。楽観的な現代人へのある一つの提言、警鐘というか・・・。
“一度死んで蘇った人間”は、“人種の違う異国の人”よりも“クローン人間”の方がより近いと思うわけで、そういうところが近未来SF的だと感じるのだ。

作品の登場人物達は皆、愛する人がせっかく生き返ったというのになぜか幸せな気持ちになれないでいる。春の木漏れ日のように柔らかな美しい映像なのに、全編を通して音楽は不協和音を貫く。再会をためらう者、すぐには駆け寄れない、抱きしめられない者・・・。

愛する者との永遠の別れは想像以上に難しい。こうでもしないと死を受け容れることができないということなのかな・・・。
もしかして、それに気づくことが「奇跡の朝」の到来なのかも、と。


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