
GEGEN DIE WAND
2004年 ドイツ/トルコ
監督:ファティ・アキン
出演:ビロル・ユネル、シベル・ケキリ
朝っぱらからR-18観ちゃって・・・それもモザイクなしで・・・(>_<)
失礼・・・。そんなことはどーでもよろし。
さて。。
タイトル通り、とても力強い映画だった。「愛」をも含めた人間の生命力、精神力を心から信頼している力強さというか。ただのラブストーリーに収まらないスケールの大きな人間ドラマだと思う。好きです、こういう映画。
人生に絶望して、どん底まで堕ちていく男女。自殺未遂、酒、ドラッグ、暴力、SEX・・・何でもアリの世界で、血しぶきだって飛ぶわ、飛ぶわ。ところが監督は、破滅型人間の退廃的な厭世観を描くようなありがちなパターンではなく、一度は生きることに諦めながら、そこから這い上がって「生まれ変われる」という希望を見せてくれている。
偽りの結婚として一緒に暮らしている時は、互いに惹かれながら「本当の夫婦になってしまうから」とSEXを拒み、やっと結ばれたと思ったら、それが別れの時だったなんて・・・。切なくて、どうしようもなく切ないけど、生まれ変わることができた二人はもう人生に背を向けたりしないで生きていける。その力を与えてくれた誰かのために・・・。
破滅型の愛なんて決して美しくない!と私は思っている。自分を貶める生き方に美学なんてあるはずがない。と、私だったら冷たく突っぱねてしまうところを、この作品の監督は、そういう人間の弱さ、もろさを受け容れながら、本来あるべき場所へと導いてくれる懐の深い人だ。大人だよな〜。他の作品も是非観てみたい。拡大要チェックの監督さんです!
2004年 ベルリン国際映画祭金熊賞(ドイツ映画が18年ぶり!の受賞)
2004年 ヨーロッパ映画賞最優秀賞
2005年 全米映画批評家協会 外国語映画賞、他
・加筆(2006.11.4)−−−−−
劇中に妻が食事をつくる場面がある。母に教えてもらったと云うのでトルコ料理だと思うが、ピーマンの肉詰めをトマトピューレで煮込んだものだ。全体的に映像が暗めのトーンの中にあって、この料理のシーンはピーマンの緑とトマトの赤でとても鮮やかに彩られている。それに、これがまた何とも云えず美味しそうなのだ。料理する妻を黙って見つめている夫の顔がまた良い。幸せ・・・束の間の幸せだったんだけど。。。
映画で見たイメージに近いのはコレ。→
ピーマンの肉詰め煮
機会を見つけて是非挑戦してみたいと思います!
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